サニーサイドアップのグループ横断型国際コミュニケーション支援

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CASE STUDY · PRエージェンシー/組織能力開発/経営層コミュニケーション

PRにおいて、言葉は単なる伝達手段ではありません。ブリーフの解釈、提案の説得力、ブランドの語り方、ステークホルダーの反応を左右する実務上の資産です。remarkable.は9年以上にわたり、サニーサイドアップとグループ内の複数事業を対象に、英語能力開発と国際的な対外コミュニケーションを統合的に支援しました。

PR、イベント、マーケティングコミュニケーションを横断するサニーサイドアップに対し、remarkable.は2013年6月~2022年8月、社内英語研修を一手に担う契約パートナーとして関与。グループ各社の社員への学習支援に加え、ENGAWAのスタッフには日本語研修も提供しました。また、競争的な海外案件の提案、企業・ブランドの対外発信、経営層のメッセージなど、事業上の重要な英語コミュニケーション案件にも対応しました。

対象は、英語学習を始める社員から顧客提案を担う専門職、創業者・当時の代表にまで及びました。採用・監督した講師チームを含む個別研修、PR実務型ワークショップ、企業・IR関連英文の整備、海外向け提案資料の編集、国際PR会議でのスピーチ支援をつないだのは、グループ各事業の文脈、ブランドの語り方、ステークホルダーに対する継続的な理解でした。

本事例は当時の学習記録、研修計画、実際の英文制作・編集案件、受講者のフィードバックを基にまとめています。

ENGAGEMENT AT A GLANCE

人材開発、顧客対応、企業の対外ポジショニング、経営者のメッセージを、共通の事業理解で支える複合的な支援体制。

支援先
サニーサイドアップおよびグループ内の一部企業|PR・ブランドコミュニケーション関連事業
支援期間
2013年6月~2022年8月
支援上の役割
社内英語研修の専任契約パートナー。グループ横断のプログラム設計、採用した講師チームの運営、国際コミュニケーションの専門支援
人材・能力開発
習熟度・職務別の英語研修、ENGAWA社員への日本語研修、講師の採用・指導・連携、実務型Global Communications Program(2期)
対外コミュニケーション
企業・エージェンシーサイト、会社・IR関連英文、RFI/RFP・海外向け提案、PR・イベント関連英文、経営者スピーチ
主な支援対象
本体および一部グループ企業の社員、顧客対応担当者、人材開発部門、経営層
9+ years9年以上の継続支援
100+受講者ごとの学習記録プロフィール
1,800+保管されている英語学習ノート文書
2 cohorts実務型グローバルコミュニケーション研修の実施期数

当時のプログラム資料および受講者別の保存記録に基づく支援規模。

事業背景:英語での発信力も、PRエージェンシーの提供価値の一部

PRの仕事は、情報を単に伝えることではありません。異なる利害や関心を持つステークホルダーを捉え、複雑な事業価値を理解可能なメッセージへと構造化し、納得や信頼につなげる営みです。国際的な場面では、原意を保ちながら文化的前提を調整し、提案の戦略的意図を明確にする英語が欠かせません。

サニーサイドアップの社内にも複数の課題が並存していました。ある社員には会話の基礎と発話への自信が必要であり、顧客対応を担う社員には企画の独自性を説明するプレゼンテーションや予期しない質問への対応が必要です。英語での高等教育経験を持ちながらも、PRの専門業務を英語で遂行するための指導を求めた社員もいました。一般的な英語運用力と、専門職として英語で成果を出す能力は同一ではありません。

支援は本体にとどまらず、ワイズインテグレーション、クムナムエンターテインメント、スクランブル、ENGAWA、サニーサイドアップキャリアの社員にも及びました。ENGAWAでは海外出身のスタッフを対象に、日本の職場での円滑なコミュニケーションを目的とした日本語研修も担当し、事業ごとの言語ニーズに応じた支援を行いました。各事業には異なる専門用語、業務プロセス、顧客接点がありました。また、海外向けの企業紹介では、フライパンの「bills」事業を含むグループの幅広い事業構成を説明する必要がありました。

問われたのは語学研修の内容だけではなく、多様な事業を横断して利用できる能力開発体制と、国際案件・経営層の発信に必要な専門的コミュニケーション品質をどう両立するかという組織設計でした。

INTEGRATED CAPABILITY MODEL

グループ横断の事業理解から、4つの能力領域へ

研修と対外コミュニケーションを分断せず、各事業の商流、ステークホルダー、組織のアイデンティティに関する理解を支援領域へ反映しました。

01 · 人材開発

職務と習熟度に応じた学習設計

個別最適化した英語研修とENGAWAでの日本語研修を、社員の経験・役割・業務課題に合わせて提供。

02 · クライアントワーク

提案と対話の実践力

エージェンシー紹介、企画提案、交渉、傾聴、質疑応答を想定した実践的トレーニング。

03 · 経営層

経営ナラティブの英語化

創業者の発信意図と本人らしい語り口を保ちつつ、海外の聴衆に届く構成・表現を検討。

04 · コーポレートブランド

海外向けの事業ポジショニング

サイト、会社・IR情報、サービス紹介、提案資料の英語表現を、読み手の文脈に即して最適化。

支援内容:社員の能力開発と、実際の対外コミュニケーションを接続する

01

多角的なグループ事業を横断する、職務埋め込み型の学習設計

サニーサイドアップの「英語ペラペラ」制度は、遅くとも2015年の社内資料に記載され、同社の公開資料でも紹介されている社員向けの英語能力開発制度です。remarkable.は、本体および一部グループ企業の社員に対して個別学習を設計・提供。これとは別に、ENGAWAの海外出身スタッフに対し、日本の職場でのコミュニケーションを支援する日本語研修も実施しました。代表は自身に加え少なくとも2名の講師を採用し、業務説明・指導・監督を行い、複数講師間の教育方針、指導の継続性、業務上の要請への対応を統括しました。

受講者ごとの習熟度、キャリア段階、所属事業、担当業務、当面のコミュニケーション課題を踏まえて学習経路を個別化。基礎的な聞き取りや会話の流暢性から、海外取引先との連絡、顧客会議、キャンペーン提案、説得的な説明、文書のトーン調整まで対応しました。受講者別の学習記録は、複数講師による継続的な指導と形成的フィードバックにも活用しています。

組織能力開発上の意義異なる事業と学習ニーズに対し、共通の教育方針と個別最適化を両立。プログラム設計、講師運営、指導の継続性を一元的に担うパートナーシップを構築しました。
02

国際PR・クライアントサービスに直結する体験型能力開発

2017~2018年と2018~2019年のGlobal Communications Programでは、PRエージェンシーの実務を想定したグループ演習を実施。エージェンシーの価値提案、キャンペーン企画、クライアント獲得経験のストーリーテリング、交渉、ネットワーキング、時間制約のあるピッチ、プレゼンテーション後の質疑応答を扱いました。

2019年6月には、remarkable.がアジア太平洋地域を担当するマーケティング効果測定分野の上級エグゼクティブを招き、実際に参加した同氏と管理職層による対話を企画・進行。国際的な業界関係者に直接質問し、日本のPR・マーケティング実務を異なる市場視点から捉える機会を設けました。リハーサルと形成的フィードバックには、前期プログラムで活用したプレゼンテーション評価ルーブリックも組み合わせ、語学的な正確さを超えた実務への転移を重視しました。

クライアントサービス上の意義戦略的思考、ナラティブ構築、国際的なステークホルダーとの即興的な対話を、実際のエージェンシー業務に近い形で結び付けました。
03

経営層のメッセージ設計と国際PR業界での対外発信

当時のバイリンガル原稿には、サニーサイドアップの創業者・当時の代表の英語スピーチや自己紹介への支援が記録されています。さらに2022年1月には、フィリピンで開催される国際PR会議向けの英語スピーチについて依頼を受け、レビューを完了・返却しました。いずれも、単なる英文校正よりも、組織の立場を明確にし、日本国外の聴衆へ意図を届けるための編集判断が重要となる案件です。

論旨の優先順位、聞き手の文化的前提、話者本人の自然な語り口、企業固有の文脈を踏まえ、主張の一貫性と説得力を高める構成・表現を検討。日頃から蓄積していた企業のポジショニングとPR事業への理解が、対外発信を支える基盤となりました。

リーダーシップ・対外発信上の意義国際的な場での組織代表としての発信には、語学的正確さに加え、メッセージの規律、話者の信頼感、受け手への適合が求められます。
04

多角的な事業ポートフォリオを海外に伝えるトランスクリエーション

2015年には、コーポレートサイト、会社情報、IR関連英文、サイト内の導線やサービス説明などを支援。資料にはPR、イベント、スポーツマーケティング、デジタルコミュニケーション等、12の事業・サービス区分にまたがる英文編集が記録されています。その後のサイトリニューアルに際しても、広報担当部門から英語版エージェンシーメッセージ、ポジショニング、ブランドボイスへの助言が求められました。2018年に支援した海外エージェンシー向けプレゼンテーションでは、ワイズインテグレーションやフライパンの「bills」事業を含むグループ全体の事業紹介にも対応しました。

複数の専門領域を持つ企業グループが海外に事業を説明する際は、単語の置き換えよりも、サービス分類の設計、価値提案の明確さ、メッセージの優先順位、ブランドの独自性、事業間の違いを正確に伝える用語の整合性が重要です。日本語の文面を直訳するのではなく、海外の読み手がグループの強みを理解できる企業ナラティブへと調整しました。

海外市場に向けた意義異なるグループ事業の特徴とエージェンシーの提供価値を、国際的なステークホルダーが把握しやすい形で伝えました。
05

海外案件の獲得提案、PRパートナー連携、報道対応の戦略的編集

2015年の多国籍企業によるPRエージェンシー選定では、サニーサイドアップがRFI(情報提供依頼)からRFP(提案依頼)、クライアントへのプレゼンテーション、予算に関する協議へと進んだ案件に関与。remarkable.は依頼内容を精読し、発注側の目的、国際キャンペーンの背景、提案の方向付けについて助言するとともに、英文提案資料にも携わりました。新規事業開拓のプロセス、オーディエンス分析、ナラティブ戦略と英語編集を横断する支援です。

別のグローバルなウェアラブル機器ブランドへのPR提案では、英語表現が健康・ウェルネスのブランドポジショニングを意図せず変えてしまうリスクや、キャンペーン起用者の影響力の表現を具体的に指摘。提案担当者から、その助言に基づく修正が確認されています。さらに、海外食品・ライフスタイル案件の提案、国際的な大型スポーツイベントにおける報道・イベント関連英文、社会的テーマを扱う記者発表の登壇者コメント、海外PRパートナー向けプレゼンテーション原稿の準備にも対応しました。

関与した国際案件の提案の一部は、その後、クライアントとの正式な契約締結に至りました。remarkable.は、こうしたエージェンシー全体の営業活動において、価値提案の明瞭さ、論旨の構成、ブランドナラティブの一貫性を支える役割を担いました。共通するのは、一般的な英文校正ではなく、商談・レピュテーション上の重要局面でメッセージの戦略的意図を守ることです。

エージェンシー事業への意義競争提案、国際的なパートナーへの自社紹介、重要な対外発信に、事業を理解した戦略的な英文編集を組み込みました。

ENGAGEMENT DEVELOPMENT

組織への理解を蓄積し、変化する要請に対応

2013–2016

グループ社員の能力開発から海外向け企業発信へ

2013年6月に個別英語研修が始まり、本体と一部グループ事業へ支援を拡大。企業サイトの英文、消費者向けブランド提案、大型イベントの英語広報、多国籍企業のエージェンシー選定案件にも関与しました。

2017–2019

講師チームの運営と体験型の専門能力開発

代表主導の設計と採用した講師チームにより、複数事業の社員を支援。2期のGlobal Communications Programでは実務シナリオやプレゼンテーション評価に加え、2019年には国際的なマーケティング専門家との対話を実施。創業者スピーチや海外パートナー向け資料も支援しました。

2020–2022.8

働き方の変化への適応と国際的な発信支援

オンラインを含む個別支援を継続し、2022年には国際PR会議向けスピーチの英文レビューにも対応。保存されたプログラム記録は同年8月までに及びます。

組織への貢献:人材の実践力、発信の一貫性、重要局面への対応力

このパートナーシップは、継続的な社員の能力開発と、PR事業に直結する具体的なコミュニケーション成果物を結び付けました。価値の中核は、多角的なグループ事業を横断して、異なる職種・能力段階・対外発信局面を支援できたことにあります。

ORGANIZATIONAL OUTCOMES

PR事業を支える3つのコミュニケーション基盤

PEOPLE & CAPABILITY

グループ横断の能力開発と教育の継続性

本体と5つのグループ事業に属する社員に英語の個別学習を提供し、ENGAWAのスタッフには日本語研修も実施。2期の実務型プログラム、外部業界専門家との対話、代表が管理する講師チームによって多様な学習ニーズに対応しました。受講者の匿名フィードバックには、国際プレゼンテーションへの理解の深化や海外顧客対応への心理的負担の軽減に言及したものもあります。

POSITIONING & NEW BUSINESS

実際の商談で活用された企業ナラティブ

12サービス区分のコーポレート英文に、読み手の視点を踏まえた編集を実施。海外向け競争提案では発注側との審査・協議が進み、支援した提案の一部は正式なクライアント契約につながりました。remarkable.は、エージェンシーの総合的な提案活動において戦略的メッセージと英文の品質を支えました。

LEADERSHIP & REPUTATION

対外発信の重要局面で求められる編集判断

創業者スピーチ、2022年の国際PR会議向けスピーチ、海外PRパートナーへの自社紹介、プレス・イベント関連の発信を、事業を熟知するパートナーとして支援。伝達の明瞭さと、経営者のプレゼンスや企業レピュテーションへの配慮を結び付けました。

継続的な価値:グループ横断の能力開発、専門職による指導、事業上の成果につながる対外コミュニケーションを一つの関係で結び、事業・人材・ブランドへの理解に基づく支援体制を築きました。

コミュニケーションを中核事業とする企業では、こうした接続そのものが重要です。個人の学びを日々の顧客対応に近づけ、企業の提供価値の説明を整え、経営層の対外発信に求められる水準まで一貫して対応できる基盤となりました。

CLIENT & PARTICIPANT PERSPECTIVES

研修の満足度を超え、組織の実務を支えたパートナーシップ

「remarkable.は9年以上にわたり、当社とグループ各社の英語コミュニケーション能力を維持・発展させるうえで、信頼できるパートナーでした。社員それぞれの職務や業務課題に即した継続的な研修と講師チームの運営に加え、当社のPR事業を理解したうえで、海外向け提案、プレゼンテーション、重要な対外メッセージの英文にも対応してくれました。こうした支援の価値は、受講者の満足度だけにとどまりません。国際的な顧客に向き合う際の社員の自信、対外コミュニケーションの専門性、そして必要な能力を組織内で継続して育む体制を支えるものでした。」

サニーサイドアップ · 経営幹部(匿名)

この支援モデルの強み:案件を横断して蓄積される企業理解

特徴は、複数の事業・案件を横断して蓄積した文脈理解の統合にあります。グループのサービス紹介から得られた専門用語やポジショニングの理解を社員研修へ還元し、海外向け競争提案で直面した論点をワークショップに反映。外部の業界エグゼクティブとの実践的な対話は異文化間の視点を加え、企業の歴史・経営方針への理解は経営層の発信支援にも活かされました。

こうした関係性により、語学力の診断からプレゼンテーション支援、対外ナラティブの編集、緊急性の高い経営層の案件まで、組織の背景を共有した上で柔軟に対応できます。案件ごとの説明・調整に費やす負荷を抑えながら、企業の声に一貫性を持たせるための運用上の利点があります。

代表が主導する学習プログラム設計・戦略的な英文編集と、採用・監督した講師チームによる提供体制を組み合わせた点も特徴です。既製のコースや特定の講師の稼働枠ではなく、企業のコミュニケーション業務を中心に設計しました。

国際コミュニケーションへ投資する企業への示唆

HR / L&D

人事・人材開発

習熟度・職位の違いを受け止める制度設計と、実務課題に即した学習の進展を両立。育成機会そのものを従業員への価値提案として位置付ける。

LEADERSHIP / BOARD

創業者・経営者・役員

海外に向けた発信を、単なる翻訳から経営意図・本人の語り口・受け手の期待を統合するメッセージ設計へと高める。

CLIENT / GROWTH TEAMS

営業・海外事業・顧客対応

提案価値の言語化、ピッチ構成、国際会議での対話、顧客との期待値調整など、意思決定につながるコミュニケーションを強化する。

A SCALABLE ENGAGEMENT MODEL

事業上の優先課題から始める、段階的な導入

特定のチーム、経営層、あるいは社員向け制度の一部から着手し、実務での有用性を確認しながら範囲を広げることができます。

  1. コミュニケーション環境を診断する。ステークホルダー、優先業務、現状の英語力、発信品質が重要となる局面を整理します。
  2. 支援構成を設計する。個別学習、顧客対応の模擬演習、経営者の発信準備、英文編集から目的に合う方法を組み合わせます。
  3. 成果指標を明確にする。参加状況、実務型プレゼン評価、成果物の品質、関係者フィードバック、編集・確認工程の効率などを見ます。
  4. 実務に組み込み、改善を重ねる。運用状況を振り返り、学習経路や専門支援の範囲を組織の変化に合わせて最適化します。

DISCUSS AN ENGAGEMENT

企業の事業と人材に根ざした、国際コミュニケーションの能力開発へ

remarkable.は、業界特性やステークホルダー、経営上の優先課題を踏まえた英語・コミュニケーション支援を提供します。経営者の個別案件、特定チームの実務型研修、社員向け制度の構築まで、目的に合う範囲から設計できます。

企業向け支援について相談する

資料:当時のremarkable.のプログラム資料、受講者別学習記録、英文制作・編集案件、受講者フィードバック、およびサニーサイドアップの公開福利厚生資料を参照。個人・取引先に関する機微情報は掲載していません。

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